物語の底気味悪さは、童話のような読みやすさであればあるほど際立ってくる。 『悪童日記』はタイトルどおりの物語だが、その日記を綴っている悪童は、まだ幼い双子の少年たちだ。 二人が言う「ぼくたち」は一人称として使われていて、何をするにも一緒に行…
『吸血鬼』という名のタイトルがあてがわれたこの物語の中には、十字架や聖水を嫌う吸血鬼の姿は出てこない。 人の生き血を啜る醜い化け物の正体を知るのは、餌食となる哀れな被害者たちだけである。 吸血鬼 作者:佐藤亜紀 出版社/メーカー: Tamanoir 発売日…
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